環境データ
粒子状物質の計測

 大気中に浮遊しているPM2.5粒子状物質を計測して表示します。

 粒子状物質は、一般的には大気汚染の原因となる微粒子全般をいい、燃焼で生じた煤、風で舞い上がった土壌粒子(黄砂など)、工場や建設現場で生じる粉塵のほか、燃焼による排出ガスや石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子などからなります。大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね2.5μm以下のものをPM2.5といいます。健康被害があり、最近隣国で深刻な状況で、我が国にも飛来してきます。
 環境省が定める環境基準では、1日平均値が35μg/m3以下となっています。そのため24時間の平均値も示します。(2018/05/05)
 シャープ製PM2_5センサーによる作り方は、こちらにあります。(2017/09/10)


PM2.5 (24時間)


1分間に1回計測し、30分間と24時間の移動平均値を示す。35μg/m3は環境省が定める環境基準
5分に1回更新
1週間
7日分を示す。5分に1回更新


PM2_5専用のシャープ製のセンサー
 2013年12月にシャープは新たにPM2.5以下の浮遊している粒子だけを取り込むことを可能とした「バーチャルインパクタ方式」を応用した分粒器を開発し、これとホコリセンサーユニットを組み合わせた方式を発表しました。記者発表時の資料が公開されていますが、自信作のようです。現在PM2.5センサモジュールは「DN7C3CA007」は製造中止で、一部の中国のサイトから入手可能です。(2019.10.27)
                            PM2_5専用のシャープ製のセンサー

型番 :DN7C3CA007
大きさ:37mmX53mmX51mm
重さ:53g

メーカ: シャープ株式会社
データシート:こちら

 バーチャルインパクタ方式とは、次のような説明がデータシートにあります。すなわち図のようにファンによる風圧を利用し微小粒子状物質(PM2.5)とそれ以外の大きな粒子を分流させる分粒器があり、それをPM2.5のみをホコリセンサーユニットで検出するものです。くわしい作り方はこちら



環境省の観測との関係

  粒子状物質について、環境省の環境基準は単位体積あたりの浮遊物の重量(μg/m3)で示されています。シャープ製のセンサーは、μg/m3で表示され比較できるようになりました。 環境省大気汚染物質広域監視システムが公式情報です。当方から近い観測地は5.6km南東の「多摩市愛宕」です。

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