本文へスキップ
デジタル日野気象台
多数の航空機からの気温、風向、風速の報告を、高層気象データとしてグラフプロット しています

1500m上空の気温  
鉛直分布
半年間の変化
高層気象データの収集方法  


1500m上空の気温 (10分に1回更新)
地上の気象に最も影響がある、1500m上空の気温を表示します。
この高さのデータは、羽田から離陸する日航機(特にボーイング777型)から多く得られます(感謝)。深夜には離陸しないので、データは欠落しています。
羽田から離陸すると、飛行機は一旦東京湾上空に出ます。上昇中に1500mの高度に到達するのは、東京湾上空です。当方から東に50km離れた位置におけるデータとなります。(2016/12/12追記)
上空に寒気が入った場合しばらくたって地上の気温が低下するのがわかります。このグラフで地上気温の予測がより早くできるでしょう。また南岸に低気圧が通るとき「1500m上空の気温がマイナス6℃以下になると雪になる」といわれます。降雪の予測に有効だと思われます。

1500m上空の気温 1週間(10分に1回更新)
   
 

グラフは120分間のデータを平均して10分ごとに更新、表示しています。その間に得られたデータの量に応じて、ポイントの大きさを変えています。大きなポイントの方がたくさんのデータが得られ、信頼度が高いことを示します。

1500m上空の気温 1ヶ月(深夜に更新)
   
 
冬季において1ヶ月の1500m上空の気温変化を見ると、周期的に寒気が訪れていることが見て取れます。

鉛直分布 (10分に1回更新)
   
 
高度(altitude)に対する気温(temperature
対流圏では気温は100メートル高度が上がるごとに0.65°低下することが知られています(空気の上昇と雲の発生)。このことを赤線で基準線として示しています。
プロット温度がこの線の右にあれば気象は安定で、左にあれば上空に寒気が入っており大気不安定といわれています。

   
高度(altitude)に対する風速(wind speed
上空では秒速数十メートルのジェット気流が吹いていますが、風速は一定ではなく、季節によって変化します。

 
高度(altitude)に対する風向(wind direction
 地上近くではめまぐるしく風向は変化しますが、上空ではいつも西(270°)向きの風が吹いていると言います。実際に見ていると、かなり変化があります。

半年間の変化 (深夜に更新)
 
半年間の上空の気温の変化を示します。高層天気図にならって、1500m、3000m、5700m、9600mのそれぞれの1日の平均値を求めています。たとえば1500mの場合、1500m±100mの航空機からの報告データを1日分平均します。


 
半年間の上空の風速の変化を示します。1日の平均を、1500mと9600mについて示します。
夏には、上空の風速は、穏やかになるようです。

 
半年間の上空の風向の変化を示します。1500mと9600mについて示します。
一番外側が昨日、中心が半年前。ドット1つが1日の平均風向。風速に従ってドットの大きさを変えています。
上空の西向きのジェット気流は夏には吹かないことがわかります。

 航空機からACARS (Aircraft Communications Addressing and Reporting System)として伝送されている運用データの中から、気象データのみを抽出し、多数の航空機の気温、風向、風速の報告を高層気象データとしてグラフプロットします。10分に1回更新します。直近1時間の値と、本日の値、昨日の値を、色を変えて表示し、変化を見えるようにしています。ACARSを受信・抽出する方法はこちらに示します。

 気象庁が実施しているラジオゾンデの計測(1日2回)と比較すると、よく一致しており、充分実用的です。グラフを眺めてみるといろいろなことがわかって、興味深いです。

ただし
1.ラジオゾンデは約2万メートルまで(風船が破裂するまで)計測されますが、航空機の巡航高度は最高1万メートル前後であり、限定されます。しかし、地表から高 さ約1万メートルまでの範囲を対流圏(troposphere)と言い、気象現象はほとんどこの中で起こっていますので充分です。
2.あたりまえですが、航空機の飛ばない深夜時間帯あるいは荒天の時にはデーターがえられません。雷雲の中のデータを見たいですが、避けて飛んでいるため、無理のようです。
航空会社、機種によって気象データのACARS通報が様々です。日本航空のB777が、離陸直後のデータを詳細に高度1500m付近まで報告しています。また原因は不明ですが、それより上の高度1600mから2800m付近のデータは、極端に少ないです。
3.航空機はラジオゾンデのように垂直に上昇するわけではなく、またACARSは数100km遠方のデータを受信します。広範囲の受信データを用いると、どこのエリアの気象データかぼやけていまいます。ここでは、緯度34.75〜36.5、経度 137.5〜140.5の中(図はこちら)に入った航空機のデータに限定しています。当地では羽田発着を含め、1日に1000個から1500個のデータが得られます。
4.データは、気温、風向、風速のみで、湿度はありません。

 たぶんリアルタイムに上空の天気を公開しているサイトは世界で初だと思われます。ただしACARS受信・公開は電波法にふれる可能性がありますので、こちらのように配慮したつもりです。問題があれば公開中止します。(2016/3/28公開 2016/10/04修正)